寒い寒い冬のある日、静かにその最期(とき)を待っているかのように微動だにせず横たわっていました・・・・
発見したときは、側溝に横たわっていました。
抱きかかえても全く動かず、瀕死の状態なのは明らかでした。
自宅で看取る覚悟で連れて帰り、すぐに動物病院へ走りました。
診察の結果、骨盤を損傷していて動けないし立てない。更に体温は計測不能になる35度を下回っていました。
注射と点滴をして、回復することを願って、そのまま入院することになりました。
声を出すこともできないし、抵抗する力も残っていないし、正直ここまで体温が下がった状態では助からないだろうと思っていました。
ところが、入院1日目、2日目を乗り切って、3日目にはご飯を食べるようになり、徐々に回復していきました。そして入院から1週間後、ついに退院することができました。
見た目と持ち前の生命力から、付けてもらった名は ”ボス” 。ピッタリだと思いました。
食欲が戻って、体力も回復し、骨盤の手術&去勢手術を終えたボス。
入院中に、「少し手が出る」と聞いていたので、根っからのボス気質だったらどうしようかとドキドキしながら様子を見ていました。
ボスも緊張していたのでしょう、初日はじっとして猫コタツの中から出てきませんでした。
2日目になるとご飯を食べるためにそろりそろりと動き始めます。
3日目は少しリラックス・・・・
そして4日目には・・・・
完全に心を開きました。(早っ!!)
人のことは大好きなようです。抱っこもさせてくれます。
ご飯よりも撫でて欲しい派。
猫に対しては・・・・
自分からケンカを吹っ掛けることはなく、どちらかというとビビる方でした。
予想に反して、ボスっ気のないとても懐っこい子です。
かわいい名前の方が似合うかも?!と思うくらい(笑)
今はまだ下半身の毛が無いので、もう少し暖かくなったら譲渡会に参加します。
【ボス】♂
推定3歳
エイズ、白血病 陰性
去勢手術済み