スタッフブログ

犬達が察すること

犬の巣立つ日

いつもボイスオブアニマルズを温かく見守っていただき、ありがとうございます。
ボイスの一時預かりボランティアスタッフとして、これまでユニと柴犬3匹を担当しておりましたWEB担当のSです。

東京在住時に神奈川県で保護されていた2匹のサイトハウンドをレスキュー団体から譲っていただき、それからかれこれ7年ほど犬達と生活をしています。

これまで犬達の「おバカ」な行動で沢山笑かされてきたわけですが、犬達にはハッとされる事も多々あります。

最近驚かされたのは、ユニがわが家を巣立っていった日のこと。


保護された当初6匹の兄弟の中で極端に小さかったユニは、栄養状態がよくない為、兄弟から離して里親さん探しをすることになりました。生後4ケ月(推定)のユニは、わが家の犬達とも徐々にうちとけてゆき、追っかけっこをしたり、並んでご飯を食べたりして回復してゆきました。

白犬の子犬5匹(生後4ヶ月)
(写真上:保護された当初のユニと兄弟)

その後、一緒に住んで1週間ほどで新しい飼い主さんが決定し、2週間もたたない内に里親さん宅にて引き渡すことになりました。

譲渡日、いつものように朝ご飯をすませ、うちの子と遊んでいたユニ。ユニがお家で使っていたゲージや毛布は後で片付けることにして、いつものようにバッグにいれてお出かけしようとしたら、ユニがいなくなりました。

こつ然と。
いつもなら、名前を呼べば飛びついて来ていたのに・・・。

どう考えても家の中にはいるので、とりあえず家中をさがし回った結果、ここに居ました。

犬の巣立つ日

靴箱の下のすき間の奥の方に隠れてました。

犬の巣立つ日

取りあえず出てきても、バッグを見せるとダッシュでまた靴箱の下に隠れるユニ。
(前日まで自ら進んで入っていたんですけどね・・・。)

犬の巣立つ日

出発の日はこんな感じでだだっこだったユニですが、巣立ってかれこれ2ヶ月が過ぎ、今ではすっかり新しい里親さん宅の顔になってます。もともと順応性の高いコでしたが、里親さんが愛情をもって接してくれたからこそ、数日で家族に溶け込んでゆきました。

ユニには秘密にしていた「旅立ちの日」ですが、ユニにはわかっていたようですね。

おそらく犬達の中には、そういった周りの動きを察する能力が高い子もいると思います。保健所にいる殺処分待ちの動物達の気持ちを考えると、心苦しいです。

放棄・虐待された動物、これから殺処分される動物達に出来る事を、ボイスオブアニマルズでは考えていきたいと思います。地方だからこそ出来る方法もきっとあると思います!
小さな事でも結構です。もし、「何かしたい!」とお考えの方、ご連絡ください。譲渡会に直接ご来場いただいても結構です。みなさまのお知恵を拝借させていただけますと幸いです。

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